さら湯はなぜだめなの

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    母からよくさら湯は年寄にはよくないから若い者から入りなさいと言われました。

    なぜだめなのでしょうか。

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    さら湯の「さら」は「完璧に新しい」という意味。沸かしたての一番風呂ともいいましょうか。一番風呂ってきれいでお湯もたっぷりで、ザブンと入ったら極 楽!って感じですよね。そのため一番風呂はその家で一番偉い(?)人が入るのがかつての家父長制度のしきたりでした。まず一家の主が入り、間違っても汗と 埃にまみれた子どもたちや、主婦が入ることはありませんでした。でも実はこの入浴順が、特に肌の弱くなった女性を守るのに最適の環境だったのです。

    浸透圧って覚えていますか。何十年も前に習ったような記憶が…という方のために、軽くおさらいしましょう。浸透とは「濃度の異なった水が同じ濃度になろう として移動する現象」のことで、移動する強さを浸透圧といい、濃度は低い方から高い方に染み込んでいく性質を持っています。

    この浸透圧が「さら湯は身の毒」といわせる張本人なのです。
    お風呂に入ると、湯と体液の濃度を同じにするために浸透が起こります。特に真水のさら湯は濃度が低く(含有物が少ない)、体液の濃度とは異なるため、水の 移動が過激に行われます。湯は体内に入り、体内からは体液が湯に溶け出る。濃度を同じにするために浸透圧が働きます。体液の主成分は塩分ですが、カリウ ム・マグネシウム・鉄・亜鉛などのミネラルが含まれています。つまり「体液が溶け出る」=「体内のミネラル流失」という構図になるのです。さらに、体を守 るバリア機能の皮脂も失われていますから、入浴後の体内からは水分がどんどん抜け出ていきます。水分を失った肌は乾燥し、かさついていきます。

    さら湯に入るとミネラルが失われて肌がかさつくのですから、体によいとはいえませんよね。皮脂は年齢に応じて減少し、女性は皮脂分泌が少ないので、お年寄りや女性は肌のかさつきが強く出るので要注意です。

    この現象を防ぐには、湯と体液の濃度差がないお風呂に入ること。てっとり早いのは数人が入った後の体液が溶け出ているお風呂に入ることです。体液が溶け出ている湯は、濃度の差がないため浸透圧が起こらず、体への負担が少なくてすむからです。

    日本人はお風呂が大好き。でも「一番風呂は馬鹿が入る」なんてことわざもあるのですから、入り方には気をつけましょう。どうしても一番風呂に入りたいとい う方は、ミネラルを含有した入浴剤を使って下さい。手軽なのはひとつかみの天然塩。塩のミネラルが「身の毒」を軽減してくれます。
                                沢木みずほ(『週刊金曜日』連載より)
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    お風呂に入ろう

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      お風呂は毎日入りましょう。

      シャワーだけ済ませる人と比べ、湯船につかる人はより健康的な体作りを行えます。

      人の適正体温は36.7度だと言われています。インフルエンザのウイルスやがん細胞は熱に弱く、体内温度が高ければ、つまり、免疫力が強ければ、それらの細菌に体は負けません。


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